杉の木の、どこか温かみのある柔らかい感触、香りを知っていますか?
木で作った家には、木の匂いがありました。
日本が育ててきた木の文化を見直しませんか?
最近、塗装をしていない無垢の木に直接触れたことがありますか。昔だったら当たり前のことが、いつの間にか、出来なくなってきていることに気付いたりしませんか。
木に囲まれて生活するということが、現代では、むしろ贅沢なことになりつつあることに疑問を感じませんか?
なぜ、このようなことになったのでしょうか?
素材として、現在の住宅に使われる木材の割合が著しく低下しています。
使われる木材も、ほとんどが外国からの輸入品で、国産の木材は2割程度でしか使われていないそうです。なぜ、外国からの遠い道のりを、無駄なエネルギーを使って木材を運搬しなければならないのでしょうか?
戦後の政策で、日本中の山に、建築の材料となる杉やヒノキが植林されました。ところが、その適正な伐採時期が来ても、それらの木は伐採されず、スギ花粉症の原因にすらなってきています。日本の山には沢山の木が生えているのに、世の中の経済の仕組みが原因で、それを利用できないという矛盾があります。何とか解決できないものでしょうか?
私たち一人一人が意識を変化させることで、当たり前の状態に近づけることができないでしょうか?
国産の杉やヒノキを木材として消費することは環境に優しいことです。
木材の利用は、二酸化炭素(CO2)排出の観点からも環境に優しいと考えられます。木材は、燃やすことで二酸化炭素を発生しますが、木の成長過程で二酸化炭素を吸収しているため、木の成長から廃棄までの全体を通して考えれば、大気中の二酸化炭素を増やすことにはならないでしょう。石油などの化石資源の代替として木材を使用することは、大気中への炭酸ガス放出を抑制することにつながるでしょう。
自然素材として、木のもつ癒しの効果に異議のある人はほとんどいないでしょう。
木をもう一度見直し、身近なところから生活に木を取り入れてみませんか。
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